オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

はじめての関ジャニ∞ ~アルバム編~

エイトの音楽が好きだ。
2013年末の音楽特番を見て『今の関ジャニ、何かいいな』と思い、アルバムを一気に聴いてファンになり、音源化されているものを全て聴き、ライブDVDを片っ端から集め、実際にライブに行ってすっかりエイターとなった。


こちらの記事を読んで『そういうハマり方もあるのか』と衝撃を受けたので、これから何かでエイトに興味を持った方を音楽の方に引っ張り込みたくてまとめてみることにした。(関ジャムも始まる事だし)

特に音楽に詳しいわけではないので、専門的な解説やレビューではありません。
【10年目にして関ジャニ∞に出会ってしまった非ジャニヲタによる、11年目に出会った人のための手引】くらいのスタンスです。


「今ハマったら、何から聴けばいいの?」問題。

まず、映画『味園ユニバース』や渋谷すばるソロを聴いて興味を持ったという方は、是非とも「JUKE BOX」から聴いて頂きたい。

新しいジャンルに手を出そうと思ったら最新アルバムから入る方が多いと思うのですが、現時点での最新アルバム「関ジャニズム」はとてもジャニーズです。
味園や渋谷を良いと思った方には全然ハマらない可能性があるので、とりあえずその1つ前の「JUKE BOX」から!まずは!!それから他のにいっても遅くはないから!

ちなみに、2014年~2015年5月にファンになった方の一番人気はJUKE BOXでした。
【アンケート結果】3:好きなアルバム・曲 - オクト。


そして、それ以外のところから最近関ジャニ気になるなという方へのオススメ順は以下。

「FIGHT」→「PUZZLE」→「JUKE BOX」→「8UPPERS」

その上でもっと聴きたいと思ったら、「感謝=∞」「F・T・O」「ズッコケ大脱走」「関ジャニズム」に手を出すのが良いと思う。

『FIGHT』

FIGHT

FIGHT

ミニアルバムを0枚目とすると、5枚目のオリジナルアルバム。
とにかく曲のバランスが良い。今までやってきた事とこれからやっていきたい事が詰まった、関ジャニ∞の音楽的方向性をとてもよく表した1枚。
エイトを好きになったら全部順番に聴いていくのが一番良いと思うけど、『もしかしたら好きになるかもしれない』という人に1枚だけオススメするなら私はこれ。

イチオシは「Fight for the Eight」。リード曲は「モンじゃい・ビート」の筈なのに、何故かこの曲にもPVがある。*1
しかもそれが、めちゃくちゃ格好良い。パンク風のメイクと衣装で、楽器もやるしダンスもする。この『バンドとダンスの両立』がエイトにハマった一因でもあるので、*2 それが両方味わえるこのPVは大変美味しい。

そして歌詞。そもそも「Fight for the Eight」っていうタイトルが、アルバムタイトルとグループ名を組み込んだ上で「関ジャニ∞のために闘う」っていう野心バリバリなフレーズ。エイトに(と言うかジャニーズに?)よくある『俺達の決意表明』的な歌詞も、マイナーコードとブラスアレンジに乗せるとただ前向きなだけじゃない、挫折も苦労もあった泥臭い大人の歌になる。さらっと聴いても格好良いサウンドですが、じっくり歌詞を読むとよりぐっときます。

そしてもう1曲、安田作詞・作曲の「Dye D?」。もうね、超・中二病だがそこが良い。

(おそらく)人間を愛してしまった吸血鬼の歌なのだが、頭に花が咲いていると言われる安田からこんな悲痛なメロディと言葉が出てくるというギャップにがっつり鷲掴み。これ、メンバーから出るの!?ジャニーズでしょ!!??アコギ持って君が好きだよ的な弾き語りじゃないの!?←ハマる前の偏見

作った安田が振っただけあって、パート割が完璧。
錦戸が英語で歌い出すキャッチーさ、丸山の甘さと大倉の低音。そこに日本語で入ってくる村上のパンチ。トリッキーな安田。横山の非現実的な美声。渋谷の叫び。四方八方に個性の強いメンバーの歌声を見事に活かした割り振り。

外部の作家が『関ジャニ∞に曲書いてください』って言われて、こんなの作ろうとはまず思わない。これがメンバーから出てくるのが、エイトの凄いところ。

またこの曲はツアーでのパフォーマンスが素晴らしい。

エイトのライブでは珍しい、衣装やダンサーまできっちり創り込んだ世界観。
スクリーンで流れたショートフィルム的PVが見られるBlu-ray盤がオススメです。

これぞ関ジャニ!っていうわちゃわちゃな「モンじゃい・ビート」「T.W.L」あり、じっくり聴かせる切ない「Water Drop」「wander」あり、ほっこり落ち着くイエローパンジーストリート」「マイホーム」あり。曲数は多いけど飽きさせない。

通常盤に収録されているソロ・ユニット曲はビジュアルありきのものが大半なので、CDで聴くよりライブ映像を観た方が俄然楽しい。
「夜な夜な☆ヨーNIGHT」は村上発案による天使の羽が信じられないほど愛らしい上に会場の盛り上がりがすさまじく、これを生で体感していない事が悔しくなる。
「パンぱんだ」は『横山=白×黒、丸山=パーン→くいしんぼうのパンダ』という発想と、180㎝近いアラサー男子がパンダのかぶりもの(しかしちゃんとかわいい)という突き抜け具合が素晴らしい。
「あ」は『ありがとう~!』と聞こえるYOKANさんのトランペット技術が凄いのと、「生まれたいねん。産んでほしいねん!」という渋谷本人の謎の要望によりライブでは鳥として出てくる渋谷すばる(当時31歳)が異常なほどかわいいところがポイント。

『PUZZLE』

PUZZLE

PUZZLE

3枚目。2009年発売なのに昭和臭がすごい。でも大好き。
その後のツアーでも生き残った曲が多く、本当に捨て曲がない。
一番好きなアルバムなのだが、やはり6年前の作品とあって音が古いので2番手に。

避けて通れないのは、十祭の人気投票でもアルバム曲で1位となった「ブリュレ」
あんなにやっているのに、それでもやっぱり1位。
DVD化されているツアー11本中6本、発表される前のツアーを除くと7本中6本にブリュレが入っている。やりすぎである。*3
しかしこれだけやっても『もういいよ…』とは思わない不思議な曲。(好きすぎて、各DVDに入っているブリュレだけを順番に観ていくというブリュレ行脚をした事があります)

数少ないダンス曲であるところと、メロディの格好良さが支持されている理由だとは思うが個人的には歌詞が好き。「"目障りだけど気になるアイツ"になりたい」はキラーフレーズ。

「一秒KISS」「アカイシンキロウ」SMAP系のベタベタなジャニーズ曲。ベタベタなジャニーズ曲なのにサビで村上の合いの手が入ったりするのが関ジャニ
「イッツ マイ ソウル」「ローリング・コースター」はポップな片想いソングながら、何故その子を好きになったかね!?と思うくらいキャラの濃い女子が相手なのが関ジャニ
「ゴリゴリ」「ギガマジメ我ファイト」「情熱Party」は勢いのある青春ソングなのに、苦労してきた感が滲み出る泥臭さが関ジャニ

ハーモニーを楽しめる「渇いた花」も、名曲です。これを生歌でできるのがエイトの強み。

通常盤収録のソロでは、音楽って楽しい!と思える渋谷のジャズ風「words」と、変則メロがやみつきになる安田作詞作曲のアイライロがオススメ。

ユニット曲は初回限定盤にDVD収録で手に入りにくいものの、ライブDVDでも聴けるのでそちらを是非。

関ジャニ∞ TOUR 2∞9 PUZZLE ∞showドキュメント盤 [DVD] [DVD] (2009) 関ジャニ∞

関ジャニ∞ TOUR 2∞9 PUZZLE ∞showドキュメント盤 [DVD] [DVD] (2009) 関ジャニ∞

作詞横山×作曲安田タッグの1作目*4 となる「kicyu」はお互いの才能ががっちりかみ合った名曲。村上・丸山の「YOU CAN SEE」はクールなメロディと丸山の甘い歌声のコントラストが良い。(渋谷・錦戸・大倉のO型3人楽曲は、『主体性を持ってやらなければこうなる』という良い例。全然面白くないw)

『JUKE BOX』

円熟してきた6枚目。

「Your WURLITZERは、CDでもライブでも何故1曲目にしなかったのか謎で仕方ないくらいの名曲。
WURLITZERとはジュークボックスのメーカー(シリーズ)名のため、『あなたのジュークボックス関ジャニ∞』の意かと。
今まで様々なジャンルの音楽をやってきたからこその自信と、作詞作曲の錦戸(&安田)の渋谷への信頼が溢れる1曲。

そして『あなたのジュークボックス関ジャニ∞です』という曲なのに横山・村上のパートが全くないという、メンバー作詞作曲だからこその無慈悲さが面白い。

「北風ブルース」は久しぶりの歌謡曲テイストで、こういう渋い曲も歌えるんだぞ!というところを見せていってほしいのに何故かライブでは省かれた。スタジオリハの時点ではセットリストに入ってたのに…。*5

関ジャニを知らない人が聴いても楽しい、知ってる人が聴くともっと楽しい「TAKOYAKI in my heart」をはじめ「へそ曲がり」「レスキューレスキュー」といったアッパーな曲あり、ダンスナンバーな「Sorry Sorry love」あり。幅広いタイプの曲をごった煮にしつつも、ひとつひとつに深みがでてきて成長を感じられるアルバム。

通常盤収録のユニット曲「ビースト!!」は錦戸の作詞センスが光っている。
「冤罪防止だっけ? or 誰かに向かってやってたんだっけ降参!」の発想力が凄い。
これまで『実体験?』と思わせるようなリアルなラブソングが多かった錦戸が、自分自身とは離れたところを歌詞にしているのも見どころのひとつ。
2番の丸山ソロのねっとり歌唱も歌詞に合いまくっていて素晴らしい。
これもBlu-ray盤収録のライブ用PVが大変良い出来なのと、パフォーマンスに脱帽!なので是非御確認を。
DVDを順番に観てみると、ライブに重きを置いて活動してきた関ジャニ∞の『アイドルのロックンロールショー』がここで花開いている事がわかると思う。

KANJANI∞ LIVE TOUR JUKE BOX(BD盤) [Blu-ray]

KANJANI∞ LIVE TOUR JUKE BOX(BD盤) [Blu-ray]

「All is well」は安田作曲、メンバー作詞によるファンへのラブソング。
それぞれ自分のパートを作詞しているが、アイドルの側からファンに「また会えるかな」「会いたいよ」と言ってくれる事に感動した。
「ここに帰ってくるよ」というフレーズで、メンバーがいかにライブを大事にしているかが伝わる。
が、これを「ビースト!!」「狩(仮)」の後に聴かされてもちょっとどうしていいかわからない。何故ここに入れた…。

『8UPPERS』

8UPPERS(通常盤)

8UPPERS(通常盤)

ファン人気の高い、4枚目。

【関ジャニ∞】最新LIVE&リサーチで徹底分析! エイトとエイターの揺るがぬ"結束力"の正体 - Ameba News [アメーバニュース]

2014年のこの記事では、僅差で人気ランキング1位となっている。

おそらくこのアルバムの評価が高いのは、『何でもアリ』なアルバムが多い中で唯一『ひたすら格好良い』からだろう。いわゆる『わちゃわちゃごちゃごちゃした、関ジャニっぽいノリのいい曲』があまり入っていない。他のアルバムと比べて異質であり、存在感がある。

だからこそこれは、他のアルバムを聴いてからの方が良さがわかるスルメ盤である。

実際私も、最初にアルバムを全て通して聴いた時はそれほど印象に残らなかった。しかし他のアルバムを聴き込み、FEATURE MUSIC FILMを観、ライブDVDを観た上で戻ってくるとものすごく良曲揃いの名盤になっていた。

『今までのエイトとは何かが違うぞ』という期待感を煽る、「Oriental Surfer」のギター。

そこから続くモノグラム」「泣かないで 僕のミュージック」「Baby Baby」の3曲。どれも一般的な"関ジャニ"のイメージとは違うやさしい曲で、それぞれの歌声の魅力をじっくり堪能する事ができる。
特にモノグラムは落ちサビの丸山・安田の歌唱が良い。

そんな名曲が並ぶ中でのイチオシは、ブラスの効いた「ほろりメロディー」
私の好きな歌謡曲テイスト×ブラスアレンジなのは勿論、最大のミソはサビ前の台詞。
「あかん、惚れてもうた」を丸山に言わせた人を表彰したい。まるちゃんのこの表現力…!
ジャニーズ的に、こういうのは突出して人気のあるメンバーを選ぶものなんじゃないかと思うのだが、そこで敢えて丸山・安田にした人は偉い。わかっている。*6

これだけ格好良く攻めておいて、「急☆上☆Show!!」で陽気に終わるのがちょっと謎。いや、曲は好きですが。

ソロ曲は他のアルバムに比べ、各個人のソロと言うよりもFEATURE MUSIC FILMで演じた役のキャラクターソングのような印象。
丸山ソロ唯一のカッコイイ路線「Kick」、ただただ頭を振りたくなる渋谷の「Revolver」、横山の成長と可能性を感じるトリックスターがお気に入り。*7
安田の「TOPOP」は後に7人で歌う「Eightopop!!!!!!!」にアレンジされており*8 FIGHTツアーでは振り付き、8ESTツアーではバンドで披露されているのでむしろそちらがおすすめ。

手に入りにくいとは思うが、FEATURE MUSIC FILMでの全員の演技も素晴らしいので是非観て頂きたい。


とにかく、関ジャニ∞は色んな曲を歌っています!
アルバムに収録されていないc/w曲にも、まだまだ名曲が沢山あります。
『これ好きかも?』って思う曲がどこかに1曲はあると思うので、ちょっとでも気になったら是非聴いてみてください。
そして、歌声を聴き分けてみてください。
それぞれの歌い方がわかると、もっともっと楽しくなります。

とりあえずレンタルでもいいから!アルバムは全部、大抵のTSUTAYAにあるから!
まず、聴く事から始めてみてください。
そこが楽しい沼の入り口です。


*1:初回限定盤Bに収録

*2:PUZZLEツアーのDVDで、さっきまでガシガシドラムを叩いていた人が「一秒KISS」を踊り出した事に衝撃を受けた

*3:PUZZLE以降、やらなかったのは8UPPERSツアーのみ

*4:「三兄弟」名義を合わせると4作目?

*5:ライブDVDのバックステージ映像にセットリストが映っている。「青春ノスタルジー」と「クラゲ」の間

*6:と言いつつ、エイトは知名度で錦戸が頭ひとつ抜けているくらいで、人気格差はそれほど大きくないように見える

*7:この3年前のアルバムで「裕ちゃんです☆」とか言っていた人とは思えない

*8:シングル「365日家族」収録