オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

『安眠できる関ジャニ∞曲』ベストエイト

子供の頃から寝つきが悪い。疲れてベッドに入っても、眠りに落ちるまで1時間以上かかる。おそらく、ぼーっとしたり頭をからっぽにしたりする事が苦手だからだと思う。布団の中で無駄に色々考えてしまって、頭が寝ない。

なので、寝るモードにもっていくために枕元で就寝用BGMを流している。1曲をエンドレス。音だけに集中していると、90分タイマーが終わるまでには眠れる。
ここ1年はほぼ毎日エイトなので、iPod再生回数をベースにおやすみ前のオススメを。

1. クジラとペンギン

作詞:田中秀典/作曲・編曲:野間康介

エイトのNo.1子守歌といったらこれ。
絵本のような詞と、やわらかなメロディが眠りを誘う。
「寝息を立てる」「眠ってたみたい」って言っちゃってるしな。
時々入る水の泡のような音と、海のイメージも安眠に一役買っている。

歌い出しの丸山が、世界観を創っている。「愛してる」というストレートなフレーズが、エイトで一番似合う。
安田の「大丈夫」はやさしくも力強く、説得力がある。
アラサーなだけあって、全員やさしい歌声の中にも男らしさを感じる。

渋谷もこの曲ではとても穏やかかつ切ない歌声で、曲に合わせてこういう歌い方もできる素晴らしいボーカルだという事をもっと世に知らしめたい。癖が強くて苦手?わかる!私も最初はそう思ってた!
サビでは渋谷以外の6人がコーラスに徹していて(流石に7人同時に歌われると厳密には聞き分けられないが、多分。おそらく。)こういうパート割も珍しい気がする。

「結ばれない恋」と断定しながらも、焦がれるのではなく、全てを受け入れたような落ち着きと決意がある歌。

クジラとペンギンを思い浮かべるも良し。アイドルとファンになぞらえるも良し。同性、超年齢差、様々な純愛の形。ファンタジーで包んでいるからこそ、色んな受け取り方ができる。

2. Baby Baby

作詞・作曲:山森大輔/編曲:ROCK'A'TRENCH,大西省吾

8UPPERS(通常盤)

8UPPERS(通常盤)

歌い出しの渋谷の歌声が印象的。歌い出しって大事。
Aメロは1番の安田・錦戸が男らしく攻めたかと思いきや、2番は丸山・大倉がこれでもかと甘く畳み掛けてくる対比が面白い。安田はサビ中のソロも男っぽくて格好良い。

2番の渋谷・丸山のride on timeのハモりが気持ち良い。

ギターで切り込んでいるのも好き。ゆったりとした曲でありながら、ギターと落ちサビによって平坦ではなくなっている。

明確なストーリー性が提示されていないせいか、何度聴いても読んでも歌詞の意味はわからない。前向きなのか後ろ向きなのか、悲しいのか嬉しいのかも判断がつきにくい不思議な詞。だからこそ、やさしいのかもしれない。

少年倶楽部プレミアム」で渋谷・丸山・安田・大倉が国分・長瀬とコラボしたヴァージョンも良い。*1

「FEATURE MUSIC FILM」でこの曲がかかるタイミングが面白すぎて、良いシーンなのに吹き出してしまった事を思い出す。わかる、わかるけど多分そうじゃない…!(baby≠赤ちゃん)

3. This moment

作詞:nojo/作曲:nojo,工藤勝洋/編曲:山路一志/ブラスアレンジ:YOKAN

切なく苦しい歌詞に歌声。美しいコーラス。大人のブラスアレンジ。1曲通して、好きなところしかない。関ジャム 完全燃SHOW」でやってほしい曲No.1。

甘く苦しい大人の恋を、各々が全力で歌い上げているのが魅力的。関ジャニ∞の『歌声の演技力』が最大限に発揮された名曲。

泣き出しそうな渋谷、甘えるような大倉、囁く村上、語尾に色気のある横山、男らしい安田、力強い丸山とそれぞれのパートに語り尽くせないほどの良さがあるのだが、特に錦戸が素晴らしい。「現実に」の『つ』の消え入りそうな声たるや。流石、エイトきっての演技派。

不倫を思わせるような歌詞で、身体の関係も匂わせていながらどこか上品なのは『切なさ』を前面に押し出した歌い方をしているからだと思う。
「全て奪うこと躊躇った」
「退屈な日々だから キミに惹かれた訳じゃない」

障害のある関係に燃えているわけでもなく、相手の家庭を壊して奪おうとしているわけでもない。悪い事だと知りながら、それでも気持ちを抑えられない。泣ける。

素直に取ると不倫だけど、決定的なフレーズもないので同性でもいいと思います。「ボク」「キミ」ってカタカナなのが意味深。(歌詞タイムで探せるnojoさんの作詞は4曲全て『キミ』表記)

1番のサビは錦戸主体で、2番のサビは渋谷主体という調整の仕方も面白い。

もう本当、好きすぎてPV撮りたい。7人それぞれが同じ台本を演じたものを繋げて1つのストーリーにするような。相手役の女性は同じ人なんだけど顔は見えない感じ。ホテルのベッドで目が覚めて、シャワー浴びる音が聞こえて、洗面台には結婚指輪が置いてあって、スマホのロック画面を家族写真にしてるのが見えちゃって、苦しさを隠して相手を送り出すみたいな。そしてすばさんだけ相手が男っていうオチにしたい。

4. I to U

作詞・作曲:藤田大吾/編曲:大西省吾

ツブサニコイ(通常盤)

ツブサニコイ(通常盤)

イントロのギターが美しい。

平易なフレーズを重ねたメロディに散りばめられたノイズや仕掛けが飽きさせない。同じメロでもソロ・ハモ・コーラスと色んなパターンで聴けるのが面白い。

『仲が良い恋人同士だったのに浮気して振られた』というストーリーが明確で、具体的なエピソードが並ぶので情景を思い浮かべやすい。

「嘘つきになってしまって 秘密だらけの体重なって」の安田のリズムの良さにぐっと掴まれる。他の6人は統一感のある抑えた歌い方で、ごく普通のサラリーマンのような主人公像を思い浮かべるのだが安田だけは絶対会社員じゃない。

この曲は渋谷がハモやコーラスに入っているのも珍しくて好き。

5. Water Drop

作詞:UNIST/作曲:KIYO TSURUMI,JOEY CARBONE/編曲:久米康隆/ブラスアレンジ:YOKAN

FIGHT

FIGHT

渋谷の切ない歌唱がとても良い。だから渋谷すばるはこういう歌い方も…!(以下略)
ハーモニーも素晴らしい。大倉の呟くような低音も、錦戸のハイトーンも良い。

そしてやっぱり彼女に振られている。落ち着いた曲を選んでいる所為でもあるが、そもそも関ジャニ∞は振られ曲が多すぎる!(似合ってしまうから仕方ない)

水音が入っているのも、安眠要素だと思う。水のイメージは睡眠導入に向いている。

ライブの水の演出もとても好きなのだが*2 錦戸以外は口パクなのが少々残念。「パンぱんだ」の後で着替えて、しれっと入ってくる汗だくの横山丸山がかわいい。(余談だが『前後の曲によってメンバーが欠けた状態で歌う事が、ジャニーズでは普通にある』というのが非ジャニヲタとしては結構衝撃だった)

6. cinematic

作詞・作曲:マシコタツロウ/編曲:野間康介

急☆上☆Show!!

急☆上☆Show!!

失恋から抜け出して、ラブソング。しかし曲調はマイナー。

イントロから、ギターが良い。鼓や琴、尺八のような和楽器の音が入っていて、和風ではないのにそこはかとなく和を感じさせるアレンジも好み。

1番はハモリも合わせて大倉・丸山・安田で固め、ひたすら甘くやわらかい。丸山は1番で安田に甘く絡み、2番で村上をそっと支え、Cメロで渋谷に並び立つという幅広いハモリを見せている。表現力が高く、誰の声とも親和性の高い丸山は本当に良い仕事をしている。

c/wにしては珍しくライブ披露され、「COUNTDOWN LIVE 2009-2010 in 京セラドーム大阪」でDVDにも収録されている。こんなセトリが組めるなら、毎年でも単独カウコンやってほしい…!

7. desire

作詞:渋谷すばる/作曲:安田章大/編曲:野間康介

無責任ヒーロー(初回限定盤B)(ユニットバージョン)(DVD付)

無責任ヒーロー(初回限定盤B)(ユニットバージョン)(DVD付)

何だか野間さん編曲率が高いな。

言わずと知れたやすばの名曲。「Dye D?」を聴いた時は頭を殴られたような衝撃を受けたが、これはボディーブローだった。最終兵器安田。

この曲を言葉で説明するのは難しい。ただ、良い。それだけでいい。

8. YOU CAN SEE

作詞:佐伯youthK,村上信五,丸山隆平/作曲・編曲:佐伯youthK

PUZZLE(初回限定盤)(DVD付) CD+DVD, Limited Edition

PUZZLE(初回限定盤)(DVD付) CD+DVD, Limited Edition

すごく好きな曲なのだが、あまり同意を得られなくて寂しい。良いのに。

AメロBメロは丸山の甘い声が大変可愛らしい。サビからは村上の低音と丸山の高音の絡みが心地よく、この2人の声の相性の良さを感じる。メロディは大きな起伏がなく淡々としていて、そのクールなメロと丸山の甘い声のコントラストが効いている。

初回限定版のDVD収録のPVではヤクザとマフィアのような対比となっており、それを再現した衣装でのライブパフォーマンス*3 もとても良い。



こうやって並べてみると、テンポや曲調が似ている。私にとって一番心地良いのがこのゾーンなのだろう。しっとりしたラブバラードみたいなものが殆ど選ばれていないのは、バラードが苦手だからです。(特に売れセンのシングル系)(気付けばシングルは1曲も入っていなかった)
こういう曲達を歌いこなせるのもエイトの強みだと思うので、わちゃわちゃだけじゃないというところを是非もっとアピールしていってほしい。

再生回数ベースにと言ったものの、厳密に回数だけを見るとエイトの1位は「クジラとペンギン」で2位が「アイライロ」である。あれ聴きながら寝る人いるの?って曲だけど私は気持ちよく眠れます。安田君も夢を見るおまじないとして「僕が作った曲を布団の中で聴き、お祈りというより、僕を感じながら寝てや」って言ってる事だし。*4
上記以外だと「二人の花」「Dye D?」「アダムとイヴ」も再生回数が多かった。大倉の声は睡眠に向いている説。

*1:2010/12/24

*2:DVD「KANJANI∞ 五大ドームTOUR EIGHT×EIGHTER おもんなかったらドームすいません」

*3:DVD「関ジャニ∞ TOUR 2∞9 PUZZLE」

*4:2014/12/18 「月刊TVガイド」お正月超特大号