Mステ演奏を"良い"と感じた理由を考える。
2015年5月29日。関ジャニ∞がミュージックステーションに出演し、新曲「強く 強く 強く」をバンド披露した。
ジャニヲタになって間もないというのに（と言うかエイターなだけで、ジャニヲタと言えるほどジャニーズ全般には手を広げてない）私もすっかりMステが当たり前になっているなあ、と反省した。
今まで好きになってきた人は『新曲出したら大体出る』か『絶対一生縁がない』の二極だったので、好きなバンドがとうとうMステに…！という感動は味わった事がないかもしれない。
私は、Mステでの演奏はとっても良かったと感じた。「強く～」はドラマでもラジオでもさらりと聞き流してしまっていたが、バンドでやる事でやっと自分の中に入ってきた。こういう大倉系バラードはCDだとバランスを整えすぎてサラッとしてるので、どうしたって渋谷さんが濃く出る生歌の方が好みだというのもある。
普通のバンドでも当て振りさせられる番組が多い中、今出している音を流して貰えるのも贅沢な事だ。技術はさておき一人一人の音がきちんと聞こえて、『ちゃんと音楽やっている』事が見ている人に伝わっただろうと思った。
演奏ミスして（他のメンバーが）笑っちゃっても、嫌な気持ちにはならなかった。その理由をずっと考えている。
アイドルだから
エイトだから、アイドルだから。
自分の好きなバンドでも全然知らないバンドでも、多分それほど抵抗はないのでこれは違う。
歌詞間違っちゃったてへぺろ☆みたいな事もあるけど、もうしょーがないなーって許せる。そしてそういう回の方が記憶に残ったりする。
素だから
舞台で台詞トチって笑われたらてめぇブッ●すぞっていう気持ちになると思う。作品にもよるけど。この違いは何だ。素と演技？
（きっちり台本通りやって面白い舞台が好きなので、ハプニングで盛り上げようという作品とかそれを喜ぶような客席の空気が合わないっていうのもある）
曲調
やわらかい曲だからっていうのもあるかもしれない。曲の、と言うか作品の空気感による。
「キング オブ 男！」でギャグ要素入れてきたり、ニヤニヤしたりするのはマジブッ●（以下略）ってなるから、そんな感じなのかなー。
あれはゴリゴリでやるのが格好良い曲なので、曲中に笑われるとすげー腹立ちます。歌だけど、芝居と同じようなものだと捉えてるからかもしれない。素の自分ではない曲。
エイトは曲の表現力が素晴らしいと思っていて、私がエイトを好きになった理由の一つが"悲しい曲を悲しそうに歌う"なので（ジャニーズは何でもかんでもニコニコお手振りという偏見があった）そこに抵触するかどうかが自分の中で引っかかるポイントなのかもしれない。
まぁNキドさんに対しては、『やったらできるんやからちゃんとやれよ…』と思う事もわりとあったりしますけれども。
受け取り方
私はあの笑みを、"真剣にやっていない"とは取らなかった。良い雰囲気で音楽できているんだな、と感じた。実際どうなのかは本人達にしかわからないけど。
タモリさんも「リハ見たけど真面目すぎ」と言ってくれていたように、横山君がとっても照れながら一生懸命やっているのも伝わってきたし。
大倉君がよく横山君を見ているのも、横山君をパーカッションとして、リズム隊として認めているように見えた。今までのライブ、他のメンバーの事は結構見てるし目も合わせてるけど横山君はそうでもなくないか？これまでの横山君の音楽に取り組む姿勢の所為でもあるだろうが、横山君が何をどう鳴らそうが大して気にしてなさそうに私には見えていたのが、今回は違った。
その道一本でやっているプロは、圧倒的な技術やセンスを見せつけるっていうのも大事なんだと思う。私がエイトに望むのはそうではなくて、"音"を"楽"しむ事。下手かもしれないけど楽しい、もっとやりたい！っていう気持ちは、時として技術以上に人の心を打つと思っている。
下手でもいいとか技術を求めてないってわけじゃないので、上手くなってくれたら更に嬉しいけれど。
あくまでも私が感じた事なので、『うーん…？』と思った方を否定するつもりは勿論ありません。感じ方は人それぞれ、それが当たり前。「言ったじゃないか」面白かったじゃん良かったじゃん！って言われても全然受け入れられないもんな。*1
「言ったじゃないか」の時もそうだったけど、Mステは多分今日本で一番影響力のある歌番組で、ファンは『自担（グループ）の良さを他の人にも知ってほしい！』と意気込むからこそ、こんなに真剣になるんだと思う。
来週は2曲やらせて貰えるみたいだし、メンツ的にもバンドが沢山出るので、音楽好きの人にも『あれ、関ジャニって結構やるな？』と思って貰えるようなパフォーマンスを期待している。
ズッコケ楽しみ！*2
