オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

否定的な意見のない世界は果たして素晴らしいのか。

関ジャニ∞とかジャニーズだけでなく、エンターテイメント全体において『否定的な意見を発信する』という行為に否定的な風潮がある。見た人が嫌な気持ちになる、マイナスの発言をしても意味がない、ポジティブに考えた方がハッピー。仰る通り。そんなお花畑で生きたいならInstagramにスタバとパンケーキと顔のわからない自撮り載せてイイネ集めてろよと思わなくもないけどそれはそれで、間違ってはいないと思う。


■否定的な意見のデメリット

・見る人を不快にさせる
・外からの印象を悪くする

(検索したら愚痴ばかり、検索の予測語にマイナスイメージの単語が出る、等)


じゃあ、否定的な意見の全くない、肯定・賛辞だけの世界は本当に素晴らしいのか。


■否定的な意見のない世界のデメリット

・称賛以外を表明しづらくなり、自由がなくなる
・制作者側に肯定的な意見しかフィードバックされない
・外からの印象を悪くする

(ジャニヲタはどうせ何やってもキャーキャー言ってるだけでしょ、的な見られ方)


多様性が認められない社会は息苦しい。褒め言葉しか許されなければ、そう思わなかった人は離れていくだけだ。肯定的な意見しか届かなければ、今以上のものは生まれにくい。何でもかんでも褒めてたら、結局何でもいいんだろって思う人もいる。

みんながハッピーな事だけ呟いてれば世界平和♡って思ってたら、最終的には船ごと沈む。



というような事を時々考えていたので、今週のUNISON SQUARE GARDEN田淵智也さんと作編曲家の田代智一さんのネットラジオ「たっちレディオ」がとても興味深かった。

たっちレディオ: 第269回 田淵、ついにUゾン<たっちレディオを決意か!?(チョイス)の回

http://tacchi2.b45.coreserver.jp/269muishiki0605.mp3


オープニングトークの後、9:20頃から。実際の話を聞いてほしいが、要約すると

以前の放送で田淵さんが「最近ダラダラ長くなってしまっているから、番組を30分と決めよう」と表明。(web配信なので、放送時間が明確に決まっているわけではない)
実際に30分化された放送に対し、ハッシュタグ #tacchiradio では「30分じゃ短い!長くてもいい!」というリスナーの声が多かった。
肯定的な意見は嬉しいが、否定的な意見を持っていた人はわざわざ書かない。何も言わずに離れて行くだけ。「長くてもいいでーす」の裏にいる、見えない反対意見に気付いて改善できるところはしていきたい。

というような話をしていた。

田淵「絶対言うじゃないですか、こういうの。『私は長くてもいいでーす』って。この人はとても嬉しい事なんですけど、ただ、じゃあここの裏に、逆のことを思ってる人が、僕はいる筈だと思ったんですよ。『最近何か長くなってきたなー。たっちレディオ聞こうと思うけど1回聞いたら1時間かかるからなー』という事で、その人達って実はTwitterには書かないでしょ?ハッシュタグに。『確かに最近何かダラダラ話が長いと思ってました。短くしてくれてありがとうございます』なんて言うわけないじゃん」
 
田代「前に田淵君と話してたライブの話でさ、ライブに不満を持ってる人の声が拾われないっていう話。それは来なくなってるから、もうフィードバックも来ないんだよね。たっちレディオも放送内で、音声で発したことに対してTwitterのリアクションが今回来てるわけだよね。つまり聞いてる人しかリアクションしてないんだよね。だから、肯定的な意見をみなさん送ってくださいますけど、ありがたい事なんですけど、聞いてない人は聞いてないから『短くしてくれてありがとう』っていう意見は集まらないんだよね」

厳密に言うと「30分に短縮する」というラジオ側の決定に対する肯定的な意見というのは「30分嬉しいです!ありがとう!」の筈だけど、「30分じゃ短い!」という否定が番組そのものに対する肯定になっているというのがちょっとパラドックス的な構図ではある。

離れていく人はフィードバックなく離れていく、という点はよくわかる。私は『否定的な意見は、愛をもってしか書かない』と決めているので、嫌いなものにはわざわざ言及しない。(言及しない=嫌い、というわけではない。当たり前だけど)
「こういうところが嫌だから、改善してほしい」と発信するのにはそれなりにエネルギーが要る。その根源は愛情だと思っている。*1

 

田淵「冒頭からちょこちょこ読んできたお褒めのメールの中に1個、ちょっと違ったメールがありましてですね」
 
メール「個人的には長く続いてくれるなら30分縮小でも全然問題ないけど、忙しくて時間取れなくなったから打ち切りとかになったらその方が辛い。あと、短くなった分、事前に話をまとめて更にそれを掘り下げて、無駄なく深く濃くなったものがこちらに届くなら、それはそれで最高だと思う」
 
田淵「こういう事なんす!サンキューサンキュー!!」
 
田代「この方何かクリエイティブ系の方なのかしら。この精神性ってかなりイイところいってますよ」

最後にこのメールが紹介されて、「そういう事なんだよー!!」って興奮してるのめっちゃカタルシスある。いい番組だな…。


本題は『30分にすると決めた理由』についてで、ファンの反応に関してはそれに付随する流れではあるが、どちらも大変納得できる話だった。

BLOG | UNISON SQUARE GARDEN - official web site

田淵さんの言論に触れる度に『この人はとてもちゃんとしているなあ…』としみじみ思う。
創り手側にもそういう風に考えている人がいるとわかっただけで、私の閉塞感は打破されましたありがとうございました。



私も別に、否定的な意見ばかり書けと言っているわけではない。むやみやたらに貶したいわけでもない。自軍最高…!って思ってる時の方が圧倒的に楽しいから、できればそうしたい。
また、肯定的な意見を書いている人を否定しているわけでもなければ、否定的な意見を持てと強要しているわけでもない。色んな意見があっていい、ただそれだけの事だ。

否定的な意見だってデメリットだけじゃないから、ファン同士締めつけ合わず多様性を許容してほしい。創る側には、きちんと両方を掬い上げてより良いものを創っていってほしい。てめーのことだよインフィニティ・レコーズ^^



以前似たような事について書いたから一応貼っておくけど、過去の感情的な記事ってめちゃくちゃ恥ずかしいですね…。


 

追記(6/10)

同じ現象についてではないものの真逆の視点から書いてあるので、こちらも読むと思考が偏らなくて良いと思います。これはこれで納得。


否定的な意見にも時としてメリットがあるように、肯定的な善意の意見が、見る人にマイナスな影響を与える事だってある。
世の中には色んな人がいて、自分と近い考えもあれば全く違う考えもあるので、"完全な黒"も"完全な白"もない。錯覚の絵のように、見る人や周りの色によって明るいグレーに見えたり暗いグレーに見えたりもする。

自分の発言の影響に自覚的である事、他人の発言に対して寛容である事。どちらも必要かなと。

 

 

*1:そういう感覚だから、関ジャムでの石田亜佑美ちゃんの後輩指導に好感を持ったのかもしれない。http://say8888888.hatenablog.com/entry/2015/10/30/211234