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オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」DVDは何がいけなかったのか。

2015年12月~2016年1月のツアーを収録した「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」DVDとBlu-rayが発売されました。
いやー、酷評ですね!そらそうだ!元気出ないもん!

数日経って、色んな意見を読んで、自分なりに少し消化できてきたような気がするので私が思う問題点と、考え得る解決策や願望をまとめておきたいと思います。
ファンにはわからない事情もあるだろうし、これが絶対的な正解とも思っていません。あくまでも『こうしてくれたら私は満足』という意見です。

告知・宣伝

 

公式の告知文

関ジャニ∞LIVE史上最大の試練となった1.17を映像化!「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」6月15日発売決定!
 
今年1月17日に行われた、関ジャニ∞5大ドームツアー「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!!」のツアーファイナル公演(京セラドーム大阪)が奇跡の映像化!6月15日に発売決定しました!
 
当日、メンバーの大倉が腸閉塞で倒れ、6人で行った一夜限りのLIVEを隠すことなく収録。冒頭、6人の口から大倉が倒れた事態を報告し、ファン45,000人と共に大倉の穴を埋めると誓った6人の姿や、7人のフォーメーションとは違うことでの焦りといった生々しい姿、そして一緒にステージに立てなかった大倉へのメッセージなど、最初から最後まで元気と涙と笑いに包まれた、過去にも未来にもない関ジャニ∞のLIVE映像作品です。
 
この作品を観た全ての人が、関ジャニ∞7人の絆、そしてすべてのEIGHTERのあたたかさを感じることができるはず!
 
収録内容としては、ツアーファイナルの模様を収録した「関ジャニ∞の元気が出るLIVE!! in 京セラドーム大阪 2016.1.17」と、ツアー初日から最終日までの、各地LIVE映像やステージ裏側など、EIGHTと全国のEIGHTERとで、一つの空間を共有したツアームービー「スペシャルメイキング ~EIGHT+PLUS~」の2部構成となっています。
 
尚、DVD・Blu-rayともに数量限定の完全生産限定盤としてリリース!
 
http://www.infinity-r.jp/pages/news/20160420_133.html

公式でこのテンション。

・「LIVE史上最大の試練」という煽り
・関西発のグループであるにもかかわらず「1.17」という配慮に欠けた表現
 *1
・不完全な公演を商品化する事への誠意もなく、かえってよかったというような論調
・絆の押し売り

興行が不完全なものであった事に対する責任は最終的には主催企業にあるのに、それを"メンバーとファンの絆"という感情論に仕立て上げる事で誤魔化そうとしているようにも感じる。

⇒「大倉のいない公演の収録は大変不本意ではありますが、ファンの皆様のリリースを熱望する声を受け発売となりました」というような姿勢で誠意を見せる。

 

完全限定生産

本編が不完全な公演である事への配慮だと思いたいが、今後も継続して販売し続けられるクオリティだと胸を張れないなら、そもそも販売するべきではない。
「この作品を観た全ての人が、関ジャニ∞7人の絆、そしてすべてのEIGHTERのあたたかさを感じることができるはず!」と、『完全生産限定盤』が既に矛盾している。そう思うなら普通に販売して、これからファンになる人にも見て貰えばいい。何のための限定生産なのか。

また限定生産である以上、発売されてから内容や観た人の感想で買うかどうかを判断する事も難しく、内容に不安があるファンは「諦めて購入する」か「諦めて購入しない」かの2択だったという点も『退路を断たれた』という印象がある。
顧客に『買わされた』ではなく『良いものを自分で選び取った』と感じさせるのが良いセールスマンだと言われている。目先の売上は確保できるかもしれないが、『買わされた』という気持ちは今後どこかで必ずマイナスに作用する。

 

製品

 

パッケージ

・「6+45000」表記
・他のメンバーが白で大倉だけカラー
・背面に大倉の名前がなく、他6人からの寄せ集めで「TADAYOSHI OKURA」
・緑だけ別印刷、カバーを外すと6人対1人に分かれる

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他の何を許しても、私はこれだけは絶対に許さない。こんなにも人を傷つけるパッケージを『これ面白くね?』って考えた人、それにOKを出した人がインフィニティ・レコーズという身内側にいるかと思うと絶望する。

ライブ後には「大倉的には複雑だろうから、DVDは出さなくてもいいのでは」という意見も出たと安田君が日記に書いていたが *2 そう言っていた人はこのパッケージについてどう思っているのだろうか。

大倉不在を明記していない

デザインでこんなにもアピールしているのに、前面のシールにも裏面にも本編に大倉君が出ていない事は明記されていない。知らずに手に取る人は、デザインだけ見ても意味はわからない。情報提供が十分でない。(限定生産だが受注生産ではないので、店頭に並ぶ可能性も十分にある)

⇒「本編には大倉忠義は出演していません」と、外からわかるように表記する。

 

返金対応した公演を本編として販売

希望者に返金したという事は公演として"商品にならない"と認めているのに、それを本編として販売し、「それがウリ!かえって良かった!!」というような宣伝文句で売り込む事に違和感がある。

⇒予備日を設定し、2公演以上撮影する。(且つ、製品化の際に2公演分の映像を混ぜない)

 

企業努力の不足

本編に大倉君がいない以上、単純にファンを7で割っても売り上げが平年の15%ほど減る可能性がある。企業としてはそれをどうやって今まで通りにするか、あわよくば増やすかというところを考えないといけないと思うが、その対処が全くなされていない。
大倉担が買いたくなくなるものは商品戦略として失敗していると思うし、大倉担以外の購買意欲も削ぐ事に何のメリットがあるのかわからない。

7人での本編映像をフル尺でつける・メイキングに大倉君を多めにする・大倉君がメインになるような特典コーナーをつける等、『大倉君がいないなら買いたくない』層が買いたくなるような商品をつくる。

 

Blu-rayにマルチアングルがない

マルチアングルの容量がどの程度なのかはわからないが、数曲だけでも7人でのライブ映像がフルで収録されていれば全然印象が違った。

 

特典で本編のマイナス面が補填されていない

こちらの意見を読んで、確かに本編に7人でのライブが普通に収録されていたら、そういう風に感じたかもしれないなとは思った。
しかし6人しかいないオーラスを本編にするという決断をした以上、特典の方向性も修正すべきだったのでは。

⇒どうしてもオーラスを本編にするのであれば、ツアームービーとは別に、7人でやった公演を(全曲じゃなくてもいいから)フル尺で特典につける

 

1/16までのライブを見ていない人への配慮がない

ライブのDVDは、行った人だけが買うものではない。行けなかった人、チケットのためにFCに入るほどではないが興味はあるという人、ツアーより後でファンになった人。色んな『ライブを見ていない人』が購入する可能性があり、キャパシティが限られている現場と違って多くの人が年月を超えて見る事ができるという点が、DVDの良さでもある。そこからよりコアなファンになる事だってある。

しかしこのDVDには1/16までの13公演の、関ジャニ∞が見せたかった本来の形であるライブ映像が1曲もフル尺では入っていない。*3
「元気が出るLIVE!!」がどういうものだったのか、ライブを見ていない人には一切伝わらない。

⇒どうしてもオーラスを本編にするのであれば、7人でやった公演を(全曲じゃなくてもいいから)フル尺で特典につける

 

MCダイジェストでの日程間違い

福岡公演は1/2~3だったのに、1/3~4と表記されている。それは去年です。
本当に「一つの空間を共有」するつもりがあるのか。

 

ファンが映りすぎ

一口に「DVDにファンは要らない」とは言っても、様々なスタンスがある。

・"関ジャニ∞"のDVDなのに一般人の分量が多すぎる
エイトが見たくてお金を払っているのに、何の興味もない他人の映像を見せられる。

・本編にファンが映る
メンバーだけの完成度が高いものを見たいのに、ファンがアップで映ると萎える。

メンバーだけ映しても7人いるんだから、ファンとしては1/7でも少ない足りない『ああここの◯◯君の表情・動きめっちゃ良かったのに抜かれてない!ソロアングル欲しい!』と思う事があるのに、何故1/7より更に減らされなくてはならないのか。

・一般人の泣き顔を勝手に撮影、販売するのは倫理に反する
楽しんでいる表情ならまだしも、ショックで泣いている顔のアップを使うのはいかがなものか。

・興奮するオタクを見せられても引く
年齢性別や容姿の美醜に関わらず、あまり美しいものではないと思う。見たくもないし、自分も映りたくない。

・メンバー部分と混ぜられていて、見たくない人も避ける事ができない

 
「8EST」初回A特典の∞祭にはそれほど強い抵抗はない理由を考えた結果、私は『飛ばせない形で本編に混ぜ込まれる』のが一番嫌なんだと気付いた。例えば映画を見たいのに、良いシーン良いシーンで俳優の演技ではなく観客のアップが映ったら集中できない。「感動しました~」「○○サイコー!」というようなCM用インタビューは、特典の隅にでも入れればいい。見ないから。私が見たいのはそこにある"作品"であって、それを見てどう思うかはこちらで決める。他人のリアクションは必要ない。

⇒どうしてもファンを入れたいなら必要最低限。ライブ本編中ではなく特典で、見たくない人は飛ばせるようにチャプターを分ける

ちなみに本編でファンのアップが映っていない楽曲はこちら。

 

インタビューを撮影するという告知がなかった

私の知る限り、ファンのインタビューを撮影しますという告知がされていなかった事も、フェアじゃないように感じている。私は映りたくないけど、映りたかった人からしてみたら『ズルい!』と思うのでは。

⇒「○月○日○時頃撮影、参加希望の方は集合」と告知する *4

 

金額に見合った内容ではない

初回限定盤DVD+通常盤DVD+Blu-rayという3形態での発売が定着した「8UPPERS」からの価格一覧は以下の通り。(全て税抜)

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DVDは、決して安い買い物ではない。収録時間や内容の密度を考えても、今回の価格が適正であるとは私は思わない。
『金額に見合った価値のある商品かどうか』を判断するのは消費者であり、売る側が『出なかったかもしれないんだから出しただけありがたいと思え』というスタンスになるのは違う。


 

感情・精神

 

意見を伝える方法がない

メンバーへの不満ではないので、本人への手紙やラジオ宛のメールにインフィニティ・レコーズへの不満をぶつけようとは思わない。レコード会社の事を事務所に言っても仕方がない。(J-Storm傘下なので事務所でもいいのかもしれないが)

消費者の不満は必ずしもメンバーが直接見るべきものではなく(見たいんだったら見たらいいけど)マーケティング担当がまとめた上でチームで共有するものだと思う。ここ2年ほどの状況を見ても、それがなされているとは思えない。

不満があっても伝える方法がないから、今回Amazonレビューが爆発しているのだと思う。

⇒意見・問い合わせフォームの設置、もしくは郵送での意見要望を受け付ける。CD・DVD・コンサートチケット購入者対象のアンケート(商品にQRコード封入等)を実施する。

郵送したい方はJ-Stormの住所がミヤマスタワー(ファミリークラブと同じ)なので、そちらにインフィニティ・レコーズ宛で送るともしかしたら届けてくれるかもしれないし、オープンな情報ではないので破棄されるかもしれない。

 

本当に「ファンのため」になっているのか

関ジャニ∞がファンを愛し大切にしてくれるグループである事は、ファンもよくわかっている。ファンのことが好きで、喜ばせたいと思ってくれている事も信じていたい。

しかし、メンバーが「ファンのため」と言って実行している事は、本当にファンの喜びに繋がっているのだろうか。昨年のリサイタルの際にも書いたが、心の距離は物理的な距離ではない。本当に「ファンのため」と思ってくれるのならば、ファンが何を望んでいるのかもう一度考え直してほしい。

 

安田君の日記

6/17更新のJohnny's web連載「関ジャニ戦隊∞レンジャー」で、安田君が今回のDVDについて触れていた。

内部でも「大倉の気持ちを考えて、発売は見送ろう」という意見があったと知れた事はよかったが、「これまでのどの関ジャニ∞LIVEDVDより今回のが一番良い!!」という発言にはショックを受けた。1人欠けているライブが、全員揃っているライブを上回る事などない。これを読んだ大倉君は、大倉担はどんな気持ちだったのだろう。あまりにも配慮に欠けていると感じた。

帰ってしまったファンがいた事にも言及しながら、最後までライブを見たファンを絶賛している事も気になった。メンバーが1人病欠しますと言われたら、帰る人がいても仕方ないと思う。『自担いないなら意味ない』でも、『6人でのライブに耐えられない』でも。受け止め方は人それぞれだから、帰った人残った人どっちが正解とか偉いとか、ましてやファンならこうあるべきなどと押し付ける必要はない。そう捉えられかねない発言をメンバーがしてしまっている事がとても残念だった。

ファンはひとつの塊ではない

「6+45000」と言われても、厳密に数えたら寸分違わず45000人というわけではない。その数人、数十人、数百人を"誤差"とする事は、かえってファン1人1人の存在をないがしろにしているように感じる。

メンバーや制作側は全部ひっくるめて"Eighter"と思っているかもしれないが、ルールを守っている人からすると、盛り髪ヒール・2枚以上の団扇・盗撮・赤ちゃん連れ等のマナー違反・非常識な人と一緒にされたくないという反感を持つのは仕方ない。(子連れは否定しないが、幼い子供は耳や体に影響が出る事もあるので大音量のライブに連れて来るのはあまり賛成しない)

ファンは大きな塊ではなく個人の集合体で、あくまでも『エイト対自分』という世界にいる。エイトは"関ジャニ∞"というグループであり運命共同体であり家族だが、ファンは"エイター"というグループではない。たまたま同じ人を好きになった赤の他人だ。年齢も性別も職業も、思考も感情も様々な人達が同じものを愛してそこにいるというのがライブの面白さであり、好きなものを通して色んな世界に触れる事ができるのもファンというものの面白さなんじゃないかと私は思う。

DVDにファンをパッケージする事への是非とも繋がるが、制作側の『1人のファンをピックアップする事でファン全体とする』という意図もわかる。わかるけれど、ファン側からするとそれはあくまでもピックアップされた1人であって、自分ではない。ファンの代表でも何でもない。そこに自己投影しろというのは無理な話だ。



 
私は関ジャニ∞のつくるものを信頼していたから、リリースされたものはほぼ購入してきた。しかし今後、DVDはある程度感想が出揃ってからでないと買わないと思う。そう思う人が多いと、どんなに内容が良くても初動売上が落ちる。早期予約は、愛と信頼によって成り立っている。

外から見たら突然爆発したように見えるかもしれないが、現状の酷評は今回のDVDだけに限った事ではない。インフィニティ・レコーズを立ち上げてからの約2年間で積もり積もった不満が爆発した結果だという事も理解してほしい。

「ここが嫌だ、改善してほしい」と訴えるのは、可能性があると思っているからだ。そして、良い方向に向かってほしいと思うくらい関ジャニ∞の事が好きだからだ。無駄だと諦めたら、何も言わない。批判している人の裏には、黙って去った人もきっと大勢いると思う。このまま迷走を続ければ、ファンは減っていく一方だ。


「元気が出るCD!!」は良いアルバムだし、ライブもとても楽しかった。オーラスも、あの時できる最善を尽くしてくれたと思っている。その点に不満はない。
だからこそ、楽しかった「元気が出るLIVE!!」を映像で反芻したい。ライブに行けなかった人にも見てほしい。ここが良かった、あそこが好きだと言い合いたい。


今からでも遅くはありません。

画質が落ちてもいい。特典も何も要らないから、7人でのライブを商品化してください。

それが私の、今の最大の願いです。


 

*1:「3.11」同様、阪神・淡路大震災を指す表現として使われる事が多い

*2:2016/06/17 Johnny's web連載「関ジャニ戦隊∞レンジャー」

*3:大倉君が参加していないユニット曲である「渇いた花」「バナナジュース」だけは本来の形ではある

*4:それを捌ききれないのなら最初からやらなくていい