オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

「ザ・テレビジョンCOLORS」と「Black of night」と安田章大。

毎回写真と内容の良さに定評のある「ザ・テレビジョンCOLORS」シリーズ。vol.27 RED&WHITEには横山・安田のインタビューがそれぞれ掲載されている。

ザテレビジョンCOLORS vol.27 RED&WHITE

ザテレビジョンCOLORS vol.27 RED&WHITE

安田担から「絶対読んだ方がいい!」とオススメして貰い、とりあえず買ったら本当に良かった。


 

写真

まず写真が良い!安田君が赤着てるのも新鮮だし、自宅みたいなリラックスした雰囲気の写真でかわいい。横顔が好きなのと、右下2番のズレてるとこ担なのでそれがわかる写真があったのが非常に良かった。

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ここかわいい。これが見えてるとお得感ある。(元気が出るLIVEの団扇も良い)
安田君に限らず、キレイに整ったものよりこういうちょっとした歯並びとかシワとかに惹かれる。生身の人間なんだと実感できて好き。


Black of night

インタビューでは「NOROSHI」収録、安田章大作詞・作曲・総合プロデュースの「Black of night」が語られている。

「この曲はね、イヤホンで聴くために作ってる。めっちゃ音の聞こえ方を立体的にしてるんです。音も左右に振ってあるし、いろんな場所から歌声が聞こえてくるように配置して。ここはコンプ(コンプレッサー。エフェクターの一種)掛けずにドライな声にしてとか、歌詞によってコンプを掛ける掛けないとか、全部細かくお願いしました」
 
「左右って言っても右と左だけじゃなくて、時計の針の12時のところを真ん中として、そこから1時、2時の位置って、ちょっとずつ音の位置を変えられるんですよ。そこをめっちゃ細かく指定してます」

具体的にどういう創り方をしているのか、どこに拘ったのかが細かくわかってありがたい。

単にカッコイイ曲ではなく、"カッコイイ関ジャニ∞の曲"にすることが大事だったという。
 
「息を吸う音が生々しく入ったブレス音などを入れていくことで、ヒリヒリとした感情を抱かせられると思うのね。あくまでも生々しくあること。そここそが、関ジャニ∞らしさだと思ったから。だから、ブレスの音や水の音や、心音が入ってて。ブレスや水や心音って、人間が生きていく上で自然と耳にして、自然と体の中に取り込まれて血液となっていってるもの。だから、そういう音を聞くと人間は自然とドキドキしたりワクワクしたりすると思う。そういう音って、普段生活していて、そこまで大きな音で存在してない。意識して聞いてる音じゃなくて、無意識に聞いてる音。それをあえて鼓膜を震動させるくらいの爆音で聴かせることで、聴いてくれる人の全身をかきむしれると思ったんです。この曲を聴いた時に、そんな感情に包まれてほしいと思ったというか」

「2Aメロと2A´と2Bのところは、音を聴いてもらうと分かると思うけど、まず縦軸となるリズム隊が一切おらんくて全部水の音とブレスの音だけにした。途中で歌詞とリンクさせたかったから、雨の音を降らして。大倉(忠義)の"消えてしまう―"っていうサビに入る前の部分は、心音だけにして、わざと一度全部音を消していて。人間って、ずっと聴いてる音が突然消えると、その瞬間"ヒヤッ"として、集中しようと思うんですよね。あと、どこか、ヒヤヒヤとしたアブノーマルな世界を知りたいっていう感情になるというか」

それなー!!!私が「Black of night」を好きな理由のひとつがこのブレス音・水音・心音なので、まんまと狙い通りどツボにハマっている。人工的な打ち込みのサウンドにこういう生っぽいと言うか、生物とか自然の音が入るとすごく耳に引っかかって良い。
そして、「生々しさが関ジャニ∞らしさ」という言葉にも心底同意した。生歌・生演奏に拘る事、整ったキレイなものじゃなくて今ここで生きている人間らしさを見せる事。それが関ジャニ∞の良さで私がハマったところでもあるので、安田君がそう言ってくれたのがすごく嬉しかった。

ちなみに渋谷すばるは、「嵐に似合いそうな曲だ」と思ったそうだ。
 
「あぁ、僕もそう言いましたよ。プレゼンのとき、『嵐っぽい曲ありますけど、どう?』って。嵐は、光の部分も影の部分も振り幅がすごく広いし、そのすべてのダンス曲をやってきてるよね」

逆に『えっ、マジで!?』ってなったのがここ。私はこの曲を"嵐っぽい"とは全く思ってないのでびっくりした。
嵐に関してはパブリックイメージのすごく浅い知識しかないので、実際にもっと知っていくと違う一面があるのかもしれないけど、"嵐っぽい"とは思わない理由は

・音が生々しい
・メロディが複雑で違和感を狙っている
・歌詞に救いがない

この3点。

私が嵐にこの曲を提供するなら、心音やブレスは入れない。打ち込みでキッチリ作ってキレイにまとめる。歌番組やコンサートDVDで見ていても、嵐は総合エンターテイメントだなと感じる。歌や音楽だけに拘っているわけではなく、衣装・ダンス・表情・演出といった全てが整っている事で"嵐"を見せているという印象がある。だからこそ、嵐が歌うならそのヒリヒリした生々しさを必要としない。

安田君の曲の魅力のひとつは複雑で面白いメロディにある。「アイライロ」はその代表例だと思うが、耳コピで歌おうと思うとものすごく難しい。予想するところに次の音が来ない。1番と2番で微妙に違うメロになる。その違和感が引っかかりとなり"気になる曲"になれる。
嵐の曲は万人が予想する、気持ちのいいところに音が来るという安心感が多くの人に支持される事に繋がっていると思うので、そこも私の思う嵐とは違う。

そして最大の理由は、この曲が救いのないループ曲だというところ。

Black of night - 関ジャニ∞ - 歌詞 : 歌ネット

最後のフレーズが「いつからか元の世界見失った 僕たちは 永遠に出られない 暗闇のラビリンス」で、「NOROSHI」初回限定盤Bに収録されているMVでは、差し込む光に全員が顔を伏せたところで終わる。私はこの演出がものっっっっっすごく好きで、この闇を抱えたところが最高に関ジャニ∞だと思っている。(中二病
嵐なら暗闇のラビリンスを抜けた先に光があるし、「君を迷宮から連れ出す」のが嵐だと思うので、それも私が嵐っぽくはないと思う要因。

それぞれに違った良さがあるのでどちらが良いとか悪いとかではなく、私の思う"嵐っぽさ"と渋谷・安田の思う"嵐っぽさ"にはかなり違いがあるんだなと興味深かった。


Twitterの簡易投票でもずっと3:7くらいで推移していて、ファンもあまり嵐っぽいとは思っていないんじゃないかと。我々は関ジャニ∞の曲として完成したものしか聴いてないのでそう思うのかもしれない。プレゼンの段階ではどういう状態で、すばるくんは何を聴いてそう評したのかが気になる。

「僕ら関ジャニ∞がストリングスとピアノを使って表現するとしたら、確実に光ではなく、陰やと思ったんです。でもね、嵐っぽいって言っても、関ジャニ∞の曲になるから。関ジャニ∞の7人がやれば、どんな曲も関ジャニ∞になる。そこが僕らの自信ですから

そう!!「光ではなく陰」という自覚があるって事にものすごく興奮するし、私もどんな曲でも7人で歌えば関ジャニ∞になると思っているので、それを自信だと言い切ってくれたのは嬉しく頼もしかった。

「Sorry Sorry love」や「Masterpiece」でもそうだが、バリバリの打ち込みサウンドでも渋谷すばるが歌い出した瞬間ぐっと湿度が上がる。そこが関ジャニ∞らしさ・良さだと思っていて、特に1番のサビに入るところの「消えてしまう Black of night」は如実にそれが出ていて好きだ。多分この曲の全体的なイメージからすると感情を入れすぎているんじゃないかと思うけれど、そこが好き。


「Black of night」は楽曲もMVも本当にむちゃくちゃ格好良いので、是非とも御覧頂きたい。公式サイトでも視聴可能。

MOVIE|関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

タイアップが多いのでなかなかそうもいかないけど、状況が許せばA面として打ち出しても良かったくらい良い出来…!
そして、こういう曲を歌える・踊れるグループは他にもあるかもしれないけど、これがメンバーから出てくるところが関ジャニ∞の強みだと思っている。


 

関ジャニ∞

「今、一番に考えてるのはね、『ファンの子が観たい関ジャニ∞を見せることが、僕らの仕事や』ってこと。でもね、この先、僕らのやることが、ファンの人たちが求めてないものである時期もきっとあると思うのね。そのときに感じられる関ジャニ∞があるとしたら、それが現時点の関ジャニ∞なんやけど、僕らは、その時点ではファンの皆さんに見えてない未来の関ジャニ∞も、現時点で作っていってるわけやから。だからね。今皆さんに見えている関ジャニ∞って、ほんまに"現時点での関ジャニ∞"なんやと思うねん。それ以上でもそれ以下でもないし、変わっていくと思うし」

ファンになってからの3年間のエイトの活動で、納得がいかないところも沢山あった。もう降りようかなと思った事もあった。(降り先が決まっているわけではないので、バンギャ的な"上がる"の方がニュアンスとしては正しいけど)
それでも、嫌いにはなれなかった。歌を聴いてしまうと、どうしたってエイトが好きだと思う自分がいた。

これまでの不満が払拭されたわけではない。何でも全肯定するタイプではないから、これからも『私は好きじゃない』って思うものがきっとあると思う。私が見ているのは今のエイトだけど、数年後のために我慢しなきゃいけない今って何?と思わなくはない。数年後のエイトを見てるなら、1人欠けてるDVD(限定生産)を「今までで一番」とか言うなよー!とも思ってる。←根に持ってる


それでも、エイトが数年後の関ジャニ∞を作っていると言うのなら、それを信じたい。




NOROSHI(初回限定盤B)(DVD付)

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NOROSHI(通常盤)

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