オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

ここがスゴいよ 関ジャニ∞ニューアルバム「ジャム」

関ジャニ∞がデビューから10年間お世話になったテイチクを離れ、自主レーベルINFINITY RECORDSを立ち上げて約3年。レコード会社としては異例なほどファンに愛されていたテイチクからの変化に戸惑い嘆く事も多かったが、今年のインレコは明らかに今までと違う。

 
特に、6月28日発売のニューアルバム「ジャム」がすごい。


内容

 

タイトルがすごい

「ジャム」。すごい。何がすごいって、前作のタイトル「関ジャニ∞の元気が出るCD‼」でその前が「関ジャニズム」ですよ。『別に日本語でもいいから、もうちょっと音楽性を感じるタイトルくれよ!』と思っていたので『やっと来たー!!!』と快哉を叫んだ。

加えてレギュラー音楽番組「関ジャム 完全燃SHOW」との関連性を感じさせるような、シンプルだけどわくわくするタイトル。すごい。

 

ジャケットがすごい

セッションとコンフィチュールをかけての「ジャム」から、フルーツ柄。おしゃれ!すごい!ジャケットが内容に合っている!!
よくよく見るとメンバーの顔を紛れ込ませてあるあたりが関ジャニ∞っぽい(笑)

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ビジュアルジャム歌詞カードがすごい

「楽曲ごとにジャンルの違う様々な一流クリエーターとビジュアルでも”ジャム”」との告知でいまいち内容が掴みきれなかったビジュアルジャム歌詞カードだが、FC限定動画でその撮影風景が公開された。
どうやらメンバー1人×クリエイター1人でタッグを組み、それぞれ全く異なる世界観の写真を撮ったものが歌詞カードになる様子。楽曲に合わせたというわけでもなさそうなので、単純にただビジュアルだけにこれだけの時間とお金と労力をかけている。すごい。

横山裕×edenworks(フラワークリエイター)
錦戸亮×Kim Songhe(シャンデリアアーティスト)
村上信五×DAISY BALLOON(バルーンアーティスト)
大倉忠義×スズキタカユキ(ファッションデザイナー)
丸山隆平×チョーヒカル(ボディペイントアーティスト)
渋谷すばる×加茂克也(ヘアスタイリスト・メイクアップアーティスト)
安田章大×磯部昭子(フォトグラファー)

それぞれ20秒程度の映像を見ても、かなり本格的な撮影。関ジャニ∞がこういうアート的な作品になる機会はあまりないのでとても新鮮。

 

楽曲提供者がすごい

これまでも関ジャニ∞は様々なアーティストから楽曲提供を受けているが、今回は特にそのメンバーと曲数がすごい。

「今」作詞・作曲:akira nise(=星野源/編曲:菅野よう子
「えげつない」作詞・作曲・編曲:岡崎体育
「青春のすべて」作詞・作曲:水野良樹いきものがかり/編曲:本間昭光
「DO NA I」作詞:いしわたり淳治/作曲・編曲:蔦谷好位置
「S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き」作詞・作曲:UNICORN/編曲:大西省吾
「夢への帰り道」作詞:比嘉栄昇(BEGIN)/作曲:島袋優(BEGIN)/編曲:大西省吾

「関ジャム 完全燃SHOW」に御出演頂いた方をはじめ、年代もジャンルも様々なアーティストが参加してくださっている。しかも、その殆どが関ジャニ∞と音楽制作で関わるのは初めての方々。すごい。

 

メンバー制作曲がすごい

これまでも各メンバーが作詞・作曲・編曲に携わった楽曲がシングルのc/wやアルバムに収録される事はあったが、今回はその推され方がすごい。

まずは安田作の「Never Say Never」が共通ラインナップ入り。映画「スパイダーマン:ホームカミング」の日本語吹替版主題歌で、メンバー制作曲でのタイアップはおそらく関ジャニ∞初。

そして安田・渋谷・錦戸がそれぞれ作詞・作曲(渋谷・錦戸は編曲も)を手がけた曲が3曲一気に通常盤収録。メンバー楽曲がファンにとっては購入動機になるという事に、インレコがやっと気付いた!すごい!

 

ユニットがすごい

アルバムの定番となっているユニット曲。今回は待望の年上組・年下組ユニット!特に年上3人(横山・渋谷・村上。通称三馬鹿)の関係性は年下4人にもファンにも絶大な人気を誇っており、『いつかは…!』と待ち望んでいた人も多かった。インレコがファンの願望を把握した。すごい。
しかもそれが、渋谷作曲・編曲で作詞は3人。情報だけで瀕死の人が結構いると思う。

関ジャニズム」以降3年連続でKINGだった村上君がようやくKINGじゃなくなった事も、とても嬉しい。(1回だけならまだしも、3年も引っ張るほどのネタじゃなかった…おっとっとがあるから油断はできないけど…)

 

特典映像がすごい

アルバム恒例の映像特典として、

初回A:メンバー個々に普段見せない一面を収録したドキュメント映像
初回B:MV撮影でメンバーがカメラを持っての撮り合いメイキング

が収録される。

前作「関ジャニ∞の元気が出るCD‼」の特典がABどちらも比較的バラエティ要素の強い映像だった事もあり(Aがメイキング的なラフなノリ、Bがテレビ的な作り込みバラエティ)『どっちも需要があるのはわかるから、音楽盤とバラエティ盤に分けてくれ』と思っていたら本当に分けられた。すごい。
個人的に一番好きなアルバム特典映像が「FIGHT」初回限定盤Bのレコーディング風景なので、Aがもう少し音楽制作に寄せた内容だったら完璧だったものの、それぞれにコンセプトを明確にして売り出している感がとても良い。

しかも、初回B収録の撮り合いメイキングは「関ジャニ∞クロニクル」プロデュース。テレビ朝日とフジテレビの融合。すごい。
「関ジャニ∞クロニクル」での告知の際の「テレ朝さんガッツリムードの中、クロニクルがこっそりとしゃしゃり出て特典映像をプロデュースしちゃいました」というナレーションがかわいくて好き(笑)
映像もとにかくメンバーが楽しそうで、関ジャニ∞のわちゃわちゃ感が存分に詰まった映像になっていそうな気配。

同時期に始まった「関ジャム 完全燃SHOW」「関ジャニ∞クロニクル」関ジャニ∞の大きな武器である"音楽"と"バラエティ"を支える大事な柱だと思っているので、どちらの番組も関わってひとつのアルバムが完成するという構図に感動している。すごい。

 

楽曲制作方法がすごい

6月9日放送のミュージックステーションでは初回限定盤Aに収録される「青春のすべて」のMVが解禁となったが、この曲の制作方法が斬新。

関ジャニ∞としては初めて“映像先行“で生まれた曲。「ジャム=時間・熟成・繋がり」というテーマのもと、時間の経過をリアルに表現するべく、アルバムの構想初期から撮影が開始された。四季を通じて撮影された映像は、前回のアルバムから実に1年7カ月ぶりとなる今作までの”時の流れ“を感じさせる。

「ジャム」特設サイト|関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

MV用に1年かけて撮影された、鮮やかな春夏秋冬。その映像を観て水野良樹さんが作った曲が「青春のすべて」。そんな作り方あるのか…!もしかしたら他にもあるのかもしれないが、初めて聞いたので驚いた。これはすごい。1年以上前からその構想があった事もすごい。


 

宣伝

 

特設ページがすごい

アルバムのために特設ページができた。渋谷ソロ用のページはあるが、アルバム宣伝用としてはインレコ初の試み。すごい。

「ジャム」特設サイト|関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

 

試聴がすごい

なんと、その特設ページをスクロールしていくと中ほどにある収録曲紹介欄で、共通収録の12曲が全曲試聴できる。すごい。ミュージシャンとしては普通の事かもしれないが、インターネットへの画像・映像・音源の公開を徹底的に制限しているジャニーズ事務所においてはかなり革新的。渋谷ソロアルバム・メトロックセットリストでの試聴が効果ありと判断されたのかもしれない。

「ジャム」特設サイト|関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

Youtubeでの試聴やMV公開がファン以外の入口として機能する事も多い現在の音楽シーンにおいて、ジャニーズは『ちょっと気になった人を沼に引っ張り込むための無料素材』が殆どなかったので、30秒ずつでも「こんな感じだから聴いてみて!」と気軽にオススメできる公式コンテンツができたのはとても嬉しい。

 

収録内容一覧がすごい

過去にこんな記事を書いてしまう程度には『どれに何が入ってるか全っ然わからん!どれ買ったらええねん全部か!!』状態だったインレコが、なんと一目でわかるように収録内容を一覧表示している。すごい。 *1

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「ジャム」特設サイト|関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

複数形態には様々な意見があるとは思うが、以前のようにCDが売れなくなっている音楽業界の現状を考えると、1種類だけで勝負するのは難しい。私はジャケット差替えや応募抽選制のように中身が同じものを大量に買わせる商法は好きではないが、それぞれに付加価値をつける分には色々なものが見られて良いと考えている。全部買ってもいいし、どれかを選んでもいい。そうやって比較検討するためにも、わかりやすく表示する事はとても重要。

 

楽曲解禁がすごい

これまでのアルバムでは村上のレギュラーラジオ番組「レコメン!」で新曲が解禁され、大倉の「大倉くんと高橋くん」渋谷の「スバラジ」でも同楽曲を流す事が主流となっていた。発売前にラジオで流れる曲は2~3曲程度。

しかし今回は各番組でどんどん初解禁しており、全形態共通の新曲は全ていずれかの番組で流されている。すごい。

「今」5月25日 レコメン!
「えげつない」6月1日 レコメン!
「青春のすべて」6月3日 大倉くんと高橋くん
「DO NA I」6月3日 スバラジ
「夢への帰り道」6月4日 週刊!関ジャニ通信
「Never Say Never」6月8日 レコメン!
「S.E.V.E.N 転び E.I.G.H.T 起き」6月10日 大倉くんと高橋くん

逆に各初回盤のみ収録のユニット2曲・通常盤のみ収録のメンバー作3曲は一切流していないところも徹底している。大事。*2

 

ライナーノーツがすごい

発売2週間前の6月14日、音楽ライター森朋之さんによるオフィシャルライナーノーツが突然公開された。

ニューアルバム「ジャム」オフィシャル・ライナーノーツ|関ジャニ∞公式サイト / INFINITY RECORDS オフィシャル ウェブサイト

WEBでのライナーノーツという発想はなかった。すごい。
私はまず聴いてから読みたい派なので内容には触れないが、とにかくアルバムを聴いてほしい・色んな層に楽曲を届けたいという意気込みはガンガン伝わってくる。

発売特番がすごい

発売直前の6月25日(日)13時から、メンバー自らがアルバムの魅力を語るラジオ番組を放送する事が発表された。

関ジャニ∞ プレミアムジャム』
2017年6月25日(日) 13:00~13:55
出演:関ジャニ∞遠山大輔グランジ
放送局: TOKYO FMをはじめとするJFN系列全国37局ネット

関ジャニ∞、ニューアルバム『ジャム』の魅力をメンバー自ら語り合う | 関ジャニ∞ | BARKS音楽ニュース

メンバーによるアルバム特番。しかも1時間。すごい。

エイトは商魂たくましい筈の関西人なわりに営業が下手と言うか、上手に売り込める人がいないなと思っていた。多分一番上手いのは村上君だが、その村上君のメインフィールドは音楽ではないので、力を活かしきれているとは言い難い。Johnny's web(月額制情報サイト)でもCD発売の度にメンバーのコメントがUPされるものの、どれも短いし具体性がなくて求心力に欠けるとこの数年思い続けてきた。「この曲のここを聴いてくれ!」みたいな熱さが感じられないのが残念だった。

そこへ来ての、メンバーが自らアルバムを語る特番。すごい。ちょっともう「すごい」しか言葉が見当たらない。
グランジ遠山さんが進行役として入ってくれているので、メンバーだけでやって『結局アルバムの話全然してなくない!?』みたいな事にはならなそうなのも一安心。




 
何か新しいものが発表される度に『えっ、すごい!インレコどうした!?』と思ったのでまとめてみた。どれも関ジャニ∞にとっては"当たり前のルーティーン"ではない。INFINITY RECORDS、すごく頑張っている。

年始に発売された「なぐりガキBEAT」の新年会映像を見て、今までとは何かが違うと思った。私が個人的に感じていた停滞感のようなものをメンバーも感じていたんだとわかったし、それを越えてもっと上に行こうともがいているのも伝わってきた。

ツアーDVDへの企業努力、音楽フェスへの出演、メンバー制作曲の増加。その他様々な面で『今までとは違う、今年は何かが来る』と感じるムードがある中でのこの、アルバムへの並々ならぬ力の入れよう。素直に単純に、『売れてほしい!』と思う。このアルバムが沢山の人の手に耳に届くよう願っている。

 

ジャム (初回限定盤A)(DVD付)

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ジャム (初回限定盤B)(DVD付)

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ジャム(通常盤)

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音楽と人 2017年 08 月号 [雑誌]

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TalkingRock! 2017年 08 月号 [雑誌]

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BASS MAGAZINE (ベース マガジン) 2017年 8月号 [雑誌]

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*1:特設ページ下方

*2:「スバラジ」では2017年6月18日に渋谷作の「生きろ」、6月25日にユニット曲「Answer」が解禁された