読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

「味園ユニバース」感想

昨年6月の衝撃の発表からもう本っっっっっ当楽しみにしてて、2015年なんて待てないよー!!と思ってたらいつの間にか公開日でした。時間が過ぎるのが早すぎる。

私は映画でも舞台でも音楽でも何も知らない状態でびっくりするのが好きなのでネタバレ極力避ける派なんですが、映画ってどうしても事前の予告だったり宣伝だったりで何となくのストーリーは入ってきちゃうもんなんだなーという。
それもあって、実は公開初日に観た時はそこまでの衝撃はなく。いや勿論、いい映画なんです!いい映画なんですけど、『ああ、いい映画だ…(しみじみ)』で終わってる感じでした。

でも2回目観たらじわじわきた。
予想外の展開!とか衝撃のラスト!とかを楽しむ映画ではなく、『本当にありそうな世界』を丁寧に描いた作品だからかもしれない。そう思わせるのはロケーションと、赤犬の存在も大きい。

ポチ男/茂雄

乱入して古い日記を歌うとこ。監督的には最初ここにそんなに意味を持たせるつもりはなかったらしいのが驚きなくらい、すごくインパクトのあるシーンで好きです。ポチ男にとっても、渋谷すばるにとっても、強烈な自己紹介になってる。

CTの「これ、ほしい」の言い方がすさまじくかわいい。そこからの収集癖も、カスミに無言でお伺い立てるやり取り(銃とライター)もすごく好き。

ゴミ捨てしながら鼻歌歌うだけであんなにかわいいとか本当どういうことなの…。

カラオケは話の設定上ふわっと歌ってるんだと思うけど、「赤いスイートピー」が良かった。すばさんの女性ボーカルカバーとても好き。「チェリー」と「小さな恋のうた」も含め、選曲が誰なのか知りたい。

ハンバーガーのとこも大好き。「トマト食われへんやろ」は勿論、袋からいそいそ買って来たもの出して、カスミの足元にドリンク置くポチ男の仕草のかわいらしさ!!!33のおっさんとは思えない小動物感!
ここ以外も、ポチ男の時のカスミに従順なとこ全部すごい好きです。こくこく頷いたりとか。

逆に茂雄にガッと引き込まれるのは、スタジオに来たショウをカスミから引き剥がして押さえつけるシーン。あそこのキレと言うか、スピード感は凄い。

一旦消されかけたタクヤさんに「仕事ください」って言うのは謎だなあ。今度こそ消されるとは思わなかったんだろうか。どんだけピュアなの。(そもそも死なない程度に殴って放置してく時点で組織としてはツメ甘いんだけど、茂雄が捕まってるとこからしても、中途半端なアウトロー集団なんだろうな…。本業だったら一発ドンですよ)

カスミ

もうね、かわいい。全然化粧っ気ないのに可愛い子って本物だなと思います。大好き。
愛想もないし無理にイイコしてるわけじゃないんだけど、そのまんまのカスミを周りのみんなが慈しんでるのが伝わる。

カスミが「実はアイドルの影武者で」とか言い出すところも、エイター的にはツボ。事務所に消されるw
渋い音に囲まれて育ってそうなカスミから『アイドル』って発想が出てくるギャップと、喋りのテンションが高くてものすごくかわいいのも好き。

カスミのポチ男ノートはパンフにも載ってるんですがひとつひとつが本当かわいくて。ポチ男の癖に『においをかぐ』を挙げてるのが愛しい。

お父さんが亡くなったのはわかるけど(キヨサクさんがまさかの出方で内心爆笑だった。歌わんのかいw)仏壇には祖母と父の写真しかないし母の気配が全くないので、そのへんちょっと気になるところ。
マキちゃんとの関係性も謎。謎のままでも全然いいんだけど。

ポチ男とカスミ

カスミがノートに「(記憶が)戻ったら?」って書くところも消すところも本当切ないので、ポチ男の「車止めて!!」のシーンが突き刺さります。思い出してほしくないと、本気で思いながら観てる自分に気付いた。

スイカはもう、言わずもがな。二階堂ふみちゃんも何度も好きなシーンとして挙げてましたが、ここ本っっ当かわいい。

4本だった指が一瞬5本になって、その手を握り締めてポチ男を殴ろうとするカスミと、そんなの一瞬で受け止めてしまえる茂雄。すばさんが細くてちっちゃいのと、ポチ男の時の謎の小動物感でそれまでは並んでてもそんなに体格差を感じないんだけど、茂雄になってから対峙すると、こんなにも圧倒的に『男』と『少女』なんだと思い知らされる。

監督はティーチインでも何度も「恋愛にしたくなかった」と仰ってましたが、この2人は恋愛をすっ飛ばして『家族』になったんじゃないかという気がしています。夫婦とか親子とか、そういう明確な関係性ではないけど、『家族』。このままずっとあの家で、一緒に生きていってほしい。

カスミと赤犬

あんな可愛い子がおっさんの集団を引き連れてる、ってだけでもうかわいくないわけがない!どっちも!!
「ワンマンやるから。反対は?ないな?はい解散」のとこめっちゃ好き。タカアキさん全無視感とか(笑)



そして、ティーチイン。

カスミがバット持って迎えに来る件。
私もあそこは『何故その場所が?そしてあの集団の中からどうやって連れ出した??』っていう疑問はあったし、茂雄の夢説も見かけてはいたんですけど、もしあれが現実でないとするとカスミがPA放り出してポチ男を迎えに行くのと、ポチ男が来てるのを見たタカアキさんの表情+客席ダイブが説明つかなくなっちゃうのであれは現実だと思っていました。夢だったらあまりにも悲しいし…!
なので、監督からそこ明言して貰えたのはよかった。
勿論、そこに疑問を持たせない脚本にするのが一番良いんでしょうけど(笑)『カスミがポチ男を迎えに行く』という事が大事だ、というのはよくわかる。
楽屋でもう1回殴ろうとするシーンもめっちゃ好きなんだよなー。

すばさんが茂雄の暴力性に悩んでたっていうのは、私にとっては意外でした。そういうの理解できる人かと思ってたよ!繊細×暴力性ってめっちゃ渋谷すばる!!ってイメージだった。(実際に暴力振るってるという意味ではなく)
ニュアンスとしては「何故茂雄が暴力に走ってしまうのかがわからなくて悩んでた」っていうような言い方だったと思うんですが。
順風満帆にメインストリート歩いてきたわけではないからこそ、そういう人間のダメな部分みたいなとこに共感できる人かと思ってたらそこ悩んでたんですね。まだまだ私の知らない渋谷すばるがいっぱいあるな。ファンはあくまでも、何かの媒体を通したすばさんしか見られないのでね。

渋谷すばるで他の作品撮るなら?って質問にさらっと「渋谷君って現場でも役者と言うよりミュージシャンなので、相当な企画じゃないと出ないんじゃないかと思います(笑)」って仰ってた監督に感動。
味園は『相当な企画』だったという自負があるところにもぐっときた。

最後の挨拶で「渋谷君を魅せるための映画」と言ってくださったのも、すごく格好良かったです。

ジャニーズ主演でってなると、主演だけを輝かせるための、ファン向けPV映画になるリスク高いじゃないですか。でも味園は、全然そうじゃなかった。渋谷すばるという素材を存分に活かしながらも、全部まとめてとっても美味しい定食になってる。
逆に「渋谷君のための映画です」って言い切れるのって、本当に映画そのものに自信があるからなんだろうなと。

多分企画によっては上っ面だけ撮って、ハイハイジャニーズ出しときゃいいんでしょそれで動員稼げるんでしょって映画になった可能性もなくはないのに(そんな企画じゃそもそも渋谷さんが受けないだろうけどw)渋谷すばるという人間と音楽にこんなにも真摯に向き合ってくださって、素晴らしい作品にして頂けたので、本当に山下監督でよかった。
映画を観て、お話を伺って、良い出逢いだったと改めて実感しました。
ファンだからこそ思う。ありがとうございました。

そもそも『渋谷すばるで音楽映画を』と言い出したのが誰なのかっていうのがものすごく気になっているんですが(ジュリーさん?)そのへんの流れは「日本映画magazine vol.48」でわかるのだろうか…。公開前は前情報入れたくないから読まないので、公開してからだともう前の号だったりして困る。