オクト。

新規による関ジャニ∞備忘録。 良い事もそうでない事も。

「落選した人の気持ち」のまま公演に入った結果。

おそらく驚異の倍率だったであろう「関ジャニ∞リサイタル お前のハートをつかんだる!」。私は全滅だったのですが、直前になってチケットをお譲り頂き神戸公演を観る事ができました。(その節はRTやお気遣い、本当にありがとうございました)

公演については賛否どちらの気持ちもありますが、私としては楽しんだし、入れてよかったと思っているし、何よりお譲りくださった女神様には足を向けて眠れないくらい感謝しているという事だけは最初に明記しておきます。(入れた幸せや感謝と、公演の評価とはまた別の話)

その上で、私が感じた事。

感情以外の部分についてはこちらを。
・セトリ順ツッコミ
関ジャニ∞リサイタル@神戸 - 感想 - オクト。
・公演前からの懸念事項についての考察
公演前の懸念、公演後の感想。 - オクト。


私の感想の、『感情』の部分はもう殆どこちらの記事の通りです。私が書いたんじゃないかくらいそのまんま。という事は、そう思った人が沢山いたんじゃないだろうか。


1. 楽しかったけど、自分が楽しければそれでいいわけじゃない

2. 今やりたい事がこれなら、今以上の規模で売れるのは無理


私も、公演中はそれなりに楽しかった。とにかく近かったから。メンバーも全員通ってくれたし。

逆に言うと、"近さ"にしか価値を見出せなかった。入ったのに『好きな曲やらなくてよかったー』と思ってしまう公演ってどうなんだ。「リサイタル」って言われたらもしかして、最近やらなくなった歌謡曲系やってくれるんじゃないかななんて思ってしまったじゃないか。「いい曲なのにこれまでやれてない曲があるから」とか言ってたのは何だったんだ。いや、お手振り消費されるくらいならやらなくて全然よかったんだけど。*1


楽しいのは、会場に入れた人だけ。その中でも、トロッコやステージが近かった人だけ。更にその中でも、ファンサを貰えた人だけ。
他の多くのファンを泣かせても、目に入る、手を伸ばせる、そのほんの一部のファンだけを幸せにするのが今のエイトのやりたい事なのかと思ったら絶望した。「落選した人」だったからこそ、私は本来その幸せを受けられる人間じゃなかったんだなとぼんやり思った。すぐそこにエイトがいるのに、嬉しさより切なさが勝った。

メンバーが見ている1万人の後ろには、チケットが当たらなかった何十万人がいる。指さされて大喜びしている子の隣には、『私にはしてくれなかった』って傷ついている子がいる。それをわかっているのかと。わかってるのかもしれないけど、ちゃんと言葉にしてくれないと、わかってるのかどうかすらこっちには伝わらない。視界に入る笑顔だけを見て「みんな喜んでくれてよかった!」で終わってたらあまりにも悲しい。

トロッコに乗るエイトは、本当に楽しそうだった。『これがエイトのやりたい事だったんだな』というのはとてもよくわかった。けど、それならあと100公演は必要。それでも足りないかもしれない。今のエイトの人気でのアリーナ公演は、どう考えても需要に対して供給が少なすぎる。チケット取れないからもういいや、って降りた人も沢山いるだろう。新たに興味を持った人にしても、ハードルが高すぎる。

今までのファンを振り落として、新しいファンを迎え入れるだけの容量もなくて。そんな状況で、ファンが増えるわけがない。

スタジアムを埋めて、冠番組も増えて、個人の知名度も少しずつ上がってきて。今、このタイミングでやりたい事が『一部のファンとのふれあい』ならもう、ここがエイトの限界だと思った。


せめてメンバーの誰かが、「今回はこういうツアーにしたから落選した人も多かっただろうけど、それでもやりたかった」って言ってくれたらまだいい。理解した上でこっちを選んだ、って言ってくれるなら。"落選した私"を気遣ってほしいわけではない。「物理的な距離の近さが、倍率という犠牲の上に成り立っているという事を理解している」と表明してほしいだけだ。それだけで、救われる人だっているのに。

エイトがどういうつもりでやっているのか、今の私にはわからない。



多分私にとっても大きなターニングポイントを終えて、今あるのは『"売れてほしい"という願いを諦めた方が楽だな』と『それでもやっぱりエイトが好きだ』という気持ち。

売れてほしいって思うのをやめたら、多分何やっても流せる。好きなものだけ楽しんで、違うんじゃない?って思ったら見ない事にする。多分その方が、ファンでいるのはずっと楽だ。


実は初めてWESTを観に行く時、『コンサートを観て、もし降りたいと思ったら降りよう』と決めていた。パリピポコンは本当に素晴らしく、『デビュー1年でこれができるって何者なんだよ…!』とますますWESTの今後が楽しみになったが、『やっぱり私はエイトだな』というところに落ち着いた。*2

今回のアリーナツアーも、『もし公演を見てやめたいと思ったら、エイターをやめてもいい』と思って臨んだ。結果、絶望したにもかかわらずエイトを好きでいる。

ひとつも間違いなんてない正しいアイドルが好きなら、エイトを好きになっていない。嵐がいる。キラキラガツガツ追いかける夢を一緒に叶えたいなら、エイトじゃなくてもいい。WESTがいる。完成されたステージを見たいならKAT-TUNに行くだろうし、愛されたいならNEWSもいい。ジャニーズには素敵なグループが沢山ある中で、どうしても惹かれてしまったのがエイトなんだから仕方ない。だめんず・うぉ~か~な自覚は大いにある。絶望しても、『何でそんな事しちゃうんだよー!』と思っても、やっぱり私が担当したいのは関ジャニ∞だ。


リサイタルは私のハートをつかんではくれなかったけれど、既にがっちりつかまれていて逃げられないという事は自覚した。しかも腕7本。もう振りきれる気がしない。

つかまれていることが幸せだと、そう思わせてくれるエイトでいてくれる事を願う。

*1:ファンサはファンサで嬉しいしアイドルの魅力のひとつだけど、何度も歌ってきたシングルでやってほしい派。RAGEのお手振り消費絶対許さない

*2:WESTはWESTで、ゆるく応援しています